音楽にまつわるいろんなお話
春が来ました!今年はいつもより待ち遠しく感じました。さて、「春」と言えば、中学の授業で習うビバルディの「春」。冒頭部分は覚えている方も多いと思いますが、ぜひ「夏」「秋」「冬」も聴いてみてください。ビバルディの出身地ヴェネツィアは、日本と同じように四季があります。ディズニーシーのアトラクション、ベネツィアンゴンドラのモデルの地ですね。この4曲をビバルディが「四季」と称した事はないのですが、現在では「四季」の中の「春」と呼ばれています。
春・・・小鳥のさえずりから始まり、やがて嵐が訪れるのですが、最後には再び小鳥の声が戻ってきます。犬の鳴き声(ヴィオラで表現)が聞こえ、羊飼い(Pastorale)が踊る様子が表現されています。
夏・・・暑さで人も羊もグッタリです。カッコウやキジバトなどの、夏に活動する鳥の声が聞こえます。中盤では激しい嵐の様子が描かれ、雷も鳴ります。バイオリンでは、うるさく飛び回るハエを表現しています。
秋・・・農民が豊作を祝って踊っています。ワインで酔っ払って寝てしまい、宴会が終わります。最後は夜が明け、狩人と犬が狩りに出かけ、動物を仕留めて曲が終わります。少し「春」のテーマに似ています。
冬・・・暖かい部屋。外は一面雪と氷の世界。ゆったりとしたメロディは、氷の上を転ばないように注意して歩く様子が描かれています。最後には転んでしまい、そこへ冷たい風が吹いています。
分かりやすいストーリーなので、曲を聴きながらイメージしてみてください♪