今はSNS上で動画が溢れ、小さいお子様がとても上手に弾いておられます。しかし、その裏には大変な努力があるはずです。音楽が本当に好きで、練習が苦にならないならともかく、多くの方は練習が面倒だと思う時もあるのでは?ピアノが弾けるようになるには、私は10年は必要だと思っています。10年!そんなに⁉と思われるかもしれませんが、多くの場合、小学生の頃に凄く練習をして弾けるようになっても、中学までにやめてしまうと忘れるのも早いです。中学・高校で頑張って練習すると本当によく伸び、一旦止めてしまってもまた再開し易いと思います。
ごく一般的に、「ピアノの練習を自分の為にする」と意識できるのは、小学3~4年生頃ではないかと感じています。個人差はありますが、小さいうちは、「やらされている」感が強い場合もあり、音楽に興味が持てないと練習は苦痛です。
「音楽に興味を持つ」大雑把な表現ですが、ピアノを弾く原動力です。ご家庭の環境も大切です。お子様が弾いている時は可能な限り聴いてあげてください。そして、間違いを指摘しないでください。「いい曲だね」とか、「あと少しで止まらずに弾けるね」など、肯定的にお声掛けすれば、お子様は聴いてくれるのが嬉しくなります。
高学年になると、聴かれるのが恥ずかしく、照れくさいと思うようになる子もいます。電子ピアノならヘッドホンを、消音ができない場合は、今度は聴いていないフリを!こういう時期は、「自分の為に練習しないと」と、ピアノに対する意識が変化したのでそっと見守ってあげてください。練習を重ねて弾けるようになると自信に繋がり、自分の中で「特技はピアノ」と思えたら言う事はありませんね!